我が子につけたい国語力【小学校高学年編】
前回に引き続き、「我が子につけたい国語力」というテーマで、今回は小4〜6年までの国語力のつけ方について書きます。
本当に「国語ができない」で困るのは高学年から
正直小学校の低学年までは、日常で初めて触れる言葉も多いですし、前稿で述べたような訓練も積極的に行えば、文章は読めるようになりますし、解く問題も文章が読めるレベルで正解できます。「考える問題」というより、「文章から答えを見つける問題」がメインです。
高学年からは文章も徐々に大人が読むような文章が題材になったり、考える問題も出てきます。
「読書をする子」≠「国語ができる子」
正確には、読書をするだけでは国語ができるようになるわけではありません。
よく国語の点数がなかなかとれない子を持つ保護者の方と話すとき「本はよく読んでるんですけどねぇ〜」と言われる方がいます。
読書が無意味というわけではありません。国語力をつけるための材料であることには間違いありません。
ただそれだけでは問題を解けるようにはならないというわけです。
その理由は大きく2つ。
1.読書は自分の興味のある内容の文章しか読まない。
国語の文章題で出てくる文章が必ずしも、日頃読み慣れた文章のジャンルとは限りません。特に説明文・論説文では環境問題、人権、世界平和などよくあるテーマからマニアックなテーマまで難しい内容の文章が使われます。小学生の多くは読書するとなれば、物語文・小説です。慣れない文章はなかなか内容が入ってきにくく、言葉も難しいため自ずと解きにくくなります。
2.読書は問題を解く前提で文章を読まない。
国語の問題を解く際は、接続語に注目したり、指示語の内容を補いながら読み進めたり、文脈を隅々まで理解しながら読み進めたりします。そうしないと、問題は解けません。
一方読書は、そこまで神経を尖らせて読むことはないですし、飛ばし読みもざらにあります。
要するに、文章を読むときの意識が全然異なります。
もちろん読書をすることで、語彙力は確実につきますし、テストに必要な速読の力もつきます。逆に読書をする習慣のない子は、語彙力や速読力をつける訓練もしないといけません。ですので、読書は国語力をつけるために必要なプラス要素です。
では、本題の高学年での国語力のつけ方のポイントを紹介します。
1.問題のパターンをつかむ。
算数に図形であれば、平面図形、立体図形など、それぞれに使う公式までありますよね?国語も実は同じなんです。先程も例として出した接続語、指示語の問題、それが空欄補充なのか、抜き出しなのかで解き方、注目する点、解く際の注意点があります。ここで明記しませんが(いつか書きます)、それぞれのパターンの問題に対する解き方を押さえていきましょう。解き方を習得するには、とにかく数をこなすしかありません。それは、算数も同じですよね?問題を見たときに「あ、この問題はこのパターンだ」と気づくようになるためには数をこなすのみです。
2.問題を解く→即、答え合わせ→見直し、解き直しを必ず1セットにする。
また算数を例に出しますが、算数の点数を上げたいときは、問題をたくさん解いて、答え合わせをして、間違った問題は解説を見ながら、なぜその答えになるのかを考えますよね?国語も同じ流れでするんです。しかし、多くの人が国語の文章題を解くと、答え合わせまでで止まってしまいます。なぜかは、次の項目で書きますが、とにかく見直しまでしない限り、できないものはできないままです。必ずしてください。
3.とにかく文章題を解く数を増やす。
要は、「点数上げたければ勉強しろ」ということです。いきなり言葉は悪くなりましたが。笑スポーツと同じで、練習しないと上手くはなりません。国語もそう。
ただ、子どもたちは
「どうせ勉強してもテストで同じ文章出ないし。意味が無い。」
「勉強してもすぐ点数につながらない。」
「時間がかかるし面倒臭い。」
といって基本国語を勉強しません。
ですが、今まで書いてきた通り、勉強の仕方、意識次第で確実に点数は上がります。やらなければ確実に上がりません。これはどの教科にも言えることです。
この勉強法は、中学生でも通用しますので是非実践してみてください。
まとめ
国語の点数を上げるためには
1.問題のパターンをつかむ。
2.問題を解く→即、答え合わせ→見直し、解き直しを必ず1セットにする。
3.とにかく文章題を解く数を増やす。
です。
次回は「国語を勉強する意義」について書きます。
我が子につけたい国語力【小学校低学年編】
今回は、私が多くの子どもたちや、親と接してきてよく相談をうける「ウチの子は国語ができません」に対しての対策を【小学校低学年】に絞り書いていきたいと思います。
国語ができない子どもの特徴
私が子どもに勉強を教えてきて、国語ができない子どもは、まず「理解」の段階でつまずく子が多いように感じます。まずこの「理解」を意識して自分の子どもに注意するだけでも、家庭での指導方針が決まります。
「理解」でつまずく子どもたち
まず、「説明されている内容」が理解できない子どもがいます。
この理解できない理由に「文字情報」の理解に乏しいことが挙げられます。
「文字情報」が弱い子どもたち
書いてある文章の意味を掴みとることが弱い子どもがいます。
たいていの場合は、幼稚園~小学校低学年の間にその傾向が出てくるようです。こういった生徒は文字を理解するのも苦手ですが、小学校低学年だと、文節を区切ることができません。
例えば
「にわにはにわにわとりがいる」
という文の意味が自分の子に理解できるかどうか。
わかりにくい極端な例かもしれませんが、文章の区切れが掴みづらく、読むのが拙かったり、不自然なところで文を区切ったりしてしまうと思います。
「庭には二羽、鶏がいる」
と書かれれば大人は理解しやすくなる。
要するに、圧倒的に習得した文字情報が少ないのでまだ文書の意味を理解するというのは低学年の子どもたちには難しいのです。
この場合の有効な勉強方法としては、「音読」と「質問」です。
小学校低学年くらいから、この傾向が出ている子どもは母親が子供と一緒に国語の教科書や絵本を読んであげるとよいです。
小学校の宿題でよく出る「音読」。
子どもたちも親も作業的になりがちですが、音読をすることで、我が子の文意の理解度や、漢字の理解度が明らかになります。同じ文章でも、何度も音読することで知らなかった言葉も言葉が自分のものになります。
この時期に訓練を怠ると、小学校高学年・中学生になっても文字情報を理解する力が乏しくなります。だから、特に小学校の低学年で音読の宿題が出されるのです。
次に必要なのは、「質問」です。
音読と合わせて、質問をしてあげるとよいです。「今読んだお話は、どんなお話だった?」「誰が出てきた?」「最後はどういう結末だった?」などと子どもに問いかけます。すると、子どもは読んだ内容を思い出し、自分の言葉で要約します。
これがいわゆる「国語力」というものに繋がってきます。
非常に根気のいる作業ですが、子どもと一緒に楽しみながらやってみてください。
「今日はどんなことをしたの?」「明日は何したい?」「なぜ、そう思ったの?」と、考えさせる質問をして、聞いてあげるのも一つの手段として効果的です。すると子供は、「えーっと、えーっと」と言いながら、想像する力を働かせます。
この想像力も「国語力」をつける一つのポイントです。
とにかく、多くの言葉を覚えて、考えて、言葉を使いこなすことで国語力もあがります。
まとめ
・小学校低学年では「音読」をしっかりさせる。
・音読のあとに、読んだ文章の内容について質問して、子どもに文章の内容を自分の言葉で要約させる。
・普段の生活の中でも、想像させて自分の言葉で話す訓練をする。
次回は【小学校高学年編】について書きます。
頑張るということ。
はじめまして。
happinesserと申します。
怪しすぎで、少しダサいネーミングで失礼します。
この記事に目を通してくださる方々に感謝申しあげます。
私がこのようなブログを書こうと決めたのは、私自身の人生をより充実させたい。
そして、私の今までの経験から学んだことを発信することで他の誰かの糧になればと思い行動に移しました。
私は今、教育業界のとある企業で働いています。
実際に多くの子どもたちや、大人と接する中で「勉強」という漠然とした永遠のテーマで悩む方が大勢おり、一つひとつの悩みは深く、多岐にわたります。
実際に私自身も今尚、勉強している身です。
中身は違えど、大人になっても勉強は続くものです。
しかし、「勉強」と聞くと「きつい」「嫌い」「大変」など世間一般的にネガティブイメージがつきまといます。特に、子どもたちにとっては宿敵ですよね。
なかなか勉強しない我が子をはがゆく思う、親御さんも多いでしょう。
そのような方々に子ども目線、親目線での勉強についての考え方、具体的な勉強のし方、させ方を私の経験をもとに書いていきます。
第一段のタイトルがいきなり「頑張るということ。」となっています。
どこか哲学的なことを語り出しそうですが、具体的なことは次回以降に書きますので
今回は最初なので大枠の内容を書かせていただきます。
(哲学は嫌いではありません。)
今から説明します。
「頑張る」とは何でしょう。
『三省堂 大辞林』によると「あることをなしとげようと、困難に耐えて努力する。」とあります。
つまり、困難に耐えることを大前提として努力することが「頑張る」こととされています。
本当にそうでしょうか。
きついことに耐えて、耐えて努力する・・・
素晴らしいことですが、それでは続きません。
「頑張り続けること」「努力し続けること」は難しいと言われますが、
なぜかというと、その都度困難を伴っているからです。
悪い言い方をすれば、「困難続き」なのです。
それは、確かにきついですよね。
子どもたちにとってみれば、毎日の国語や英語、数学などの勉強は高校までは必ず続きます。高校まで困難に耐え続けるわけですよね。
自ら選んだわけでもないことを勉強し続けないといけない。それは苦痛です。
それがバチっとはまって好きなればいいですが、まあそんなことはほぼあり得ません。
子どもたちに頑張ることが苦痛だと思わせてはいけません。
例えば、テストでよい点をとるために子どもたちは勉強します。
まず、勉強し続けることが困難です。
さらに、もし点が悪ければ親に怒られるという困難が発生します。
ただ単に勉強をすることだけでなく、様々な困難が子どもたちには待ち受けているのです。
しかし、親御さん次第で子どもたちは必ず勉強を頑張るようになります。
まずは、失敗することがよいことだということを子どもに刷り込んでください。
耐えるのではなく、失敗することで他の解決策を考えたり、次失敗しないようにする意識が芽生えます。その「考えて行動に移すこと」こそが価値のある「頑張る」ということになります。
ただ「だめだ」や「次は頑張れ」では子どもたちは勉強が嫌になるだけです。
失敗を成功に変える行動をするということを何度も言い聞かせなければいけません。
この何度もというのも重要です。
子どもたちはすぐに忘れます。笑
聞いていないのではなく忘れてしまうんです。
子どもたちは多感で何にでも興味を持つ時期。
目の前のことに一生懸命なのです。
親としては、前も同じことを言ったのに・・・とお思いでしょうが
1回で理解できて、それを実践できるなら勉強で苦労なんてしません。
何度も言い聞かせてください。
話がまとまらなくなってきましたが・・・
まとめ
「頑張る」とは困難や失敗にただ耐えるのではなく
失敗したときに、原因や他の解決策を考え行動し続けることです。
次回から「勉強の具体的な方法」を書いていきます。