塾選びの基準はこれ
こんにちは。
今回は、塾を選ぶ際に何を基準にして選ぶべきかを書こうと思います。
その前に皆さんが塾に何を期待しているか、そこが重要になってきます。
「成績を上げてほしい」「勉強の習慣をつけてほしい」「志望校に合格させてほしい」
だいたいこれらが親御さんが塾に期待することではないでしょうか?
私自身も、実際に塾という場所で働く前はこのようなことが親御さんから期待されて、
それを使命として遂行すべきだと思っていました。
もちろんこれらは、塾に入れる目的となるわけですが、その全てを塾に求めるのは無理です。
その根拠を様々な角度から述べていきますが、結論は一つです。
「成績が上がるかどうかは、家庭学習次第。」
だから、塾に求める基準は
「その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。」
です。
これでこの記事を終了してもよいくらいですが、納得できない方も多いと思いますので説明していきます。
1.「わかる」と「できる」は違う。
例えば、野球教室に通い、打ち方、投げ方、守り方、ルールなどを学びそれを理解したとしたとします。では、教わってすぐに上手に打てるようになったり、守れるようになったりするわけではありません。見聞きしただけでは、まず自分が本当にできるかどうかを確認することも必要になります。できなければ、ひたすら練習あるのみですよね。理屈はわかっているけど、体がそれについていかないから素振りなどをして、体に叩き込みます。
勉強もこれと同じです。塾はあくまでも、インプットの場です。学校の内容に先行した内容や、新しい知識、問題の解放、入試の情報などを取り入れる場です。わかりやすく教師が授業で解説してくれます。授業を聞くと「なるほど、そうやって解けばいいのか。」と納得するでしょう。つまり「わかる」ということはクリアします。ただ、テストや入試でよい点をとるためには、問題が解ける、つまり「できる」状態にしないといけません。そのためには、家で反復練習をしないといけないのです。いわゆる復習ですね。このアウトプットの場が家庭学習になります。ここが無い限り、「できるようにならない」=「点数がとれない」=「成績があがらない」になります。
ですので、子どもたちは「塾に通っているので何とかなる」と思っています。もっと言うと「塾で授業を受けるだけで成績がぐんぐん上がる」と思っています。これは大きな間違いであるということは少しお分かりいただけたと思います。
とは言っても、子どもたちがそう思うのは当然のことです。塾は普段の勉強+αのことをしているわけなので、勉強量は増えます。ただ、先ほども書いた通り、塾はあくまでもインプットの場なので、アウトプットの数をこなさないと成績を上げることはできません。
2.「レベルの高い学校へ行く」=「頭がよい」でなない。
よく親戚や近所の方と話すとき我が子が、レベルの高い学校に行っていると言うと
「頭がよい」とか「賢い」と言われると思いますし、言われることが想像できますよね?もちろん、もともと持っているスペックは確かにあるかもしれませんが、1.の項目で説明したことに関連付けて考えると自ずと、そうではないことがわかると思います。つまり、頭がよいから「レベルの高い学校」に行っているのではなく、「自分で勉強ができる」から行けたということです。生徒数の多い大手塾では、学力別にクラスをわけて授業をしています。これは、厳密に言えば、「学力別」というよりも「自分で勉強できる別」です。下のクラスの子は、家でなかなか勉強できない子が多く、塾に通っていても成績が上がらないことが多いです。
これらのことから塾選びの基準は
「その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。」
ということになります。
具体的に、宿題の量や出し方、どうやって家庭学習をさせるかなどの意義付けがきちんとできる塾がよいです。
正直、ただただ「お任せください。」的なことしか言わない塾は信用できません。その時だけ、生徒を入塾させるための上辺だけの熱意だと思ってください。
「宿題が多すぎる。」と言う方もいらっしゃいますが、そもそも家で勉強しない子にとっては十分じゃないでしょうか。それが親の望むところでもあるはずです。やれば必ず成績が上がりますし、やらなければ成績は上がりません。
もちろん、塾ごとの合格実績や生徒数も選ぶ基準にはなると思いますが、どこの塾に行こうが家で勉強しない限り成績はあがりません。
因みに塾で受けるテストの志望校判定は、抱える生徒数が多ければ多いほど正確です。小さな塾がいくら何を言おうと大手学習塾にテストは受けに行くべきです。
成績が上がらないのを塾のせいにする前に、我が子が家で勉強できる環境を作ってあげるのも親御さんのやるべきことです。
最後は、少し乱暴な言い方になりましたが、家庭学習が一番大切だということはおそらく塾の先生方誰もが思っていることです。
まとめ
その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。
これが塾選びの一番の基準です。