将来に興味を持つ皆さんへ

このブログでは、子ども大人問わずあらゆる勉強法のノウハウを私自身の経験を基に書いていきます。

「怒る」と「叱る」

今回は子どもへの教育として「怒る」と「叱る」の違いについてかきます。

 

最近、会話や文章の中で「叱る」と「怒る」の違いが曖昧になり、入り混じって表現されているの時々見かけます。これらは一見、似ているようにも感じますが、異なるものです。

 

例えば、一人でいるときにイライラし「怒る」ことはあっても、一人で「叱る」ことはないでしょう。つまり怒るのは自分の感情の発散で、叱るのは相手という対象がいてはじめて成り立つ行為なのです。子供を「叱る」と「怒る」は、どのように違うのかコンパクトにお伝えします。

 

1.「叱る」は良い方向に導くため、「怒る」は感情を発散させるため

 

2.叱っているときは冷静、怒っているときは感情的

 

3.「叱る」は相手が中心、「怒る」は自分が中心

4.「叱る」は愛情が土台、「怒る」は怒りの感情が土台

「怒る」ことで生じる子供への悪い影響とは
これらの違いを知ると、子供の成長に与える影響は、「叱る」と「怒る」では大きな差が生じることは言うまでもありません。。

親が感情的になって怒ると、注意したいことが伝わらないだけでなく、子供はいつも親の顔色をうかがうようになります。そして物事の善悪も人に委ねるようになったり、自分自身を否定されたと感じ、自己肯定感が下がります。また親子関係にも溝ができていくでしょう。

ですので、子供がイタズラをしたり、反抗期で親の言うこと全てに反発したりすると、ついイライラし怒ってしまいがちですが、そこは冷静に叱るように心がげましょう。

では次に「叱る」を更に深め、子供を伸ばす叱り方のポイントをお伝えします。

 

子供を伸ばす叱り方のポイント


1.直後に叱る


「叱る」は「褒める」とバランスよく使うことで、より効果的に子どもの心に届くもの。しっかりフォローも忘れずしたいところです。叱るときはタイミングが大切です。注意すべきことをした直後に、叱りましょう。時間が経ってから、「昨日のあのとき~」なんて叱られても子どもはピンときません。。

 

2.真剣な表情で叱る


きっぱりとした口調で、顔は厳しい表情を見せましょう。他のことをしながら、片手間で叱っていると子供の心に届きません。

 

3.具体的な行為を指して叱る


必ず注意すべき行為、改善すべき点を指して叱りましょう。例えば、道路に急に飛び出したことや電車の中で走り回って騒いだこと、おもちゃを投げたことなどを具体的に言いましょう。

そして、漠然とした叱り方は止めましょう。「あなたは悪い子」「あなたはダメな子」「あなたは乱暴者」というような子供自身を否定するような言葉を投げかけることはよくありません。

 

4.理由を説明して叱る


なぜ親は叱っているのか、その理由も説明してください。例えば
「道路に急に飛び出すと、自動車にひかれるから」
「電車の中で騒ぐと、他の人に迷惑がかかるから」
「おもちゃを投げて、人にあたると危ないから」と、理由も一緒に説明しましょう。

 

感情は刻一刻と変化していくものです。自分自身が気づかない間に怒りの感情に支配されていないか、自分を客観視する気持ちを持ちながら、叱ることも大切です。

そして叱る時は、「褒める」ことを前後に持ってくると、より効果が高まります。

 

例えば
「いつも妹と遊んでれてありがとう」
「でもね、妹がおもちゃを片づけないからって、叩いたらダメ!」
「今度から、妹に『一緒に片付けよう!』って言ってあげてね、○○ちゃんはいつも優しく話しかけてくれてるから、きっとできる!」

 

叱る前に子どもを認めている気持ちを伝えると、次の注意の言葉を受け入れやすくなります。そして叱った後に、また褒めると、ガッカリした気持ちで終わらず、次への意欲に繋がり、親の愛情が子供の心に届くでしょう。

 

今回は全体的にまとめた感じになったので、このまま終わります。

 

ありがとうございました。

「もので釣る」は教育的にアリなのか

今回は勉強から少し枠を広げて、子どもたちに様々なことをさせたいときに「物で釣る」ことは良いことなのかということについて書きます。

 

例えば…

 

・学校の宿題が終われば、ゲームしてもよい。

・テストで90点以上とったら、欲しい物を買ってあげる。

・部屋をきれいに片付けたら行きたいところに連れて行ってあげる。

 

など、なかなか子どもが気の進まないことに対し、子どもたちの望むものを報酬として挙げることで、半ば強制的に子どもたちのやる気を出させるという方法ですね。

 

この方法、結論から言うとアリです。

 

1.社会人になっても続く対価報酬

 

社会に出れば、私たちは働いたその成果として報酬をもらいます。逆に報酬がもらえなかったら、または、出した成果に対し適当な報酬がもらえなかったら、モチベーションは上がりません。子どもたちも同じです。勉強や片付けの成果に対し“ご褒美”を設けるのは、よい方法です。ただ、これは必ずご褒美をあげろと言っているわけではありません。そうすると、「ご褒美なしで頑張ることをしなくなる」という意見が出てきそうです。それは、その都度その都度、ご褒美の形は説明しないといけません。

 

例えば、テストでよい点をとることによる報酬は「学力が上がる」「勉強の習慣がつく」「通知表でよい評価がされる」「志望校に合格する」などです。

 

目の前の欲求を満たす“物”だけではなく、長期的に見たときに自分のためになる報酬の形を少しずつ教えて行く必要があるでしょう。

 

2.子どもたちは親から褒められるために頑張る。

 

「褒めて伸びるタイプ」という言葉がありますが、タイプというより基本的に子どもたちは全員これに当てはまります。物質的な物を与えなくても、大袈裟というくらい褒めてあげれば、次のやる気につながります。「親の喜ぶ顔が見たい」というは、子どもたちの先天的な意識です。さらに、「褒められる」ということが加われば「また、次も頑張ろう」と思えるのは当然です。実際に中学受験を指導していて、もちろん自分の進路のために勉強するのですが、中にはどこか「親のため」に頑張っている子も少なくありません。子どもたちにとっ「褒められる」ことも立派な“ご褒美”です。

 

 

3.親にとっても躾がしやすい。

 

これが、親御さんにとっては一番の本音かもしれません。笑 ただ単に、「勉強をしろ」と言うだけでは、子どもたちはすぐには動きませんよね。ご褒美を掲げることで子どもたちはすぐに、ご褒美獲得へ向け動き出します。ご褒美ありきで最初は動いていても、それが習慣になると自然とできるようになります。

 

★ご褒美獲得への条件の出し方

 

これは、中室牧子さん著の「学力の経済学」でも触れられており、まさにその通りだと思いました。ご紹介します。

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A「テストで90点以上とったらご褒美」

B「テストの日まで毎日に英単語を20個ずつ書いて覚える」

 

どちらの条件の方が、子どもたちのテスト結果が出ると思いますか?

 

正解は、Bです。これは、インプットとアウトプットの違いです。Aはテスト結果についての条件なのでアウトプットになります。一方のBはテストでよい点をとるためにする具体的なインプットの作業になります。アウトプットの条件を出されて子どもたちは、やる気はでますがいったい何をしてよいかわからず、結果が思うように出ないことが多いです。ですよで、「結果はあとからついてくるもの」として、結果を出すまでのインプットの作業を条件にすることで、よい結果に導いてあげるということです。実際に「学力の経済学」には、インプットを条件にしてご褒美を提示した方が子どもたちの点数が出るという研究結果が出ていることが述べられています。つまり、結果ではなく過程を条件にしてあげるということですね。「結果はあとからついてくる」ということを念頭に置いてすれば自ずと「条件クリア」→「ご褒美」=「結果」という図式が出来上がり、後々の子どもへの意義付けもしやすくなります。

 

 

まとめ

 

「物で釣る」のはよいことである。

1.社会人になっても続く対価報酬

2.子どもたちは親から褒められるために頑張る

3.親にとっても躾がしやすい

 

★ご褒美獲得のための条件を出すポイント

 

アウトプットではなく、インプットの内容を意識する。

 

 

 

塾選びの基準はこれ

 

こんにちは。

今回は、塾を選ぶ際に何を基準にして選ぶべきかを書こうと思います。

その前に皆さんが塾に何を期待しているか、そこが重要になってきます。

「成績を上げてほしい」「勉強の習慣をつけてほしい」「志望校に合格させてほしい」

だいたいこれらが親御さんが塾に期待することではないでしょうか?

私自身も、実際に塾という場所で働く前はこのようなことが親御さんから期待されて、

それを使命として遂行すべきだと思っていました。

もちろんこれらは、塾に入れる目的となるわけですが、その全てを塾に求めるのは無理です。

 

その根拠を様々な角度から述べていきますが、結論は一つです。

 

「成績が上がるかどうかは、家庭学習次第。」

だから、塾に求める基準は

「その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。」

です。

 

これでこの記事を終了してもよいくらいですが、納得できない方も多いと思いますので説明していきます。

 

1.「わかる」と「できる」は違う。

 

例えば、野球教室に通い、打ち方、投げ方、守り方、ルールなどを学びそれを理解したとしたとします。では、教わってすぐに上手に打てるようになったり、守れるようになったりするわけではありません。見聞きしただけでは、まず自分が本当にできるかどうかを確認することも必要になります。できなければ、ひたすら練習あるのみですよね。理屈はわかっているけど、体がそれについていかないから素振りなどをして、体に叩き込みます。

 

勉強もこれと同じです。塾はあくまでも、インプットの場です。学校の内容に先行した内容や、新しい知識、問題の解放、入試の情報などを取り入れる場です。わかりやすく教師が授業で解説してくれます。授業を聞くと「なるほど、そうやって解けばいいのか。」と納得するでしょう。つまり「わかる」ということはクリアします。ただ、テストや入試でよい点をとるためには、問題が解ける、つまり「できる」状態にしないといけません。そのためには、家で反復練習をしないといけないのです。いわゆる復習ですね。このアウトプットの場が家庭学習になります。ここが無い限り、「できるようにならない」=「点数がとれない」=「成績があがらない」になります。

 

ですので、子どもたちは「塾に通っているので何とかなる」と思っています。もっと言うと「塾で授業を受けるだけで成績がぐんぐん上がる」と思っています。これは大きな間違いであるということは少しお分かりいただけたと思います。

 

とは言っても、子どもたちがそう思うのは当然のことです。塾は普段の勉強+αのことをしているわけなので、勉強量は増えます。ただ、先ほども書いた通り、塾はあくまでもインプットの場なので、アウトプットの数をこなさないと成績を上げることはできません。

 

2.「レベルの高い学校へ行く」=「頭がよい」でなない。

 

よく親戚や近所の方と話すとき我が子が、レベルの高い学校に行っていると言うと

「頭がよい」とか「賢い」と言われると思いますし、言われることが想像できますよね?もちろん、もともと持っているスペックは確かにあるかもしれませんが、1.の項目で説明したことに関連付けて考えると自ずと、そうではないことがわかると思います。つまり、頭がよいから「レベルの高い学校」に行っているのではなく、「自分で勉強ができる」から行けたということです。生徒数の多い大手塾では、学力別にクラスをわけて授業をしています。これは、厳密に言えば、「学力別」というよりも「自分で勉強できる別」です。下のクラスの子は、家でなかなか勉強できない子が多く、塾に通っていても成績が上がらないことが多いです。

 

これらのことから塾選びの基準は

「その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。」

ということになります。

 

具体的に、宿題の量や出し方、どうやって家庭学習をさせるかなどの意義付けがきちんとできる塾がよいです。

正直、ただただ「お任せください。」的なことしか言わない塾は信用できません。その時だけ、生徒を入塾させるための上辺だけの熱意だと思ってください。

「宿題が多すぎる。」と言う方もいらっしゃいますが、そもそも家で勉強しない子にとっては十分じゃないでしょうか。それが親の望むところでもあるはずです。やれば必ず成績が上がりますし、やらなければ成績は上がりません。

 

もちろん、塾ごとの合格実績や生徒数も選ぶ基準にはなると思いますが、どこの塾に行こうが家で勉強しない限り成績はあがりません。

因みに塾で受けるテストの志望校判定は、抱える生徒数が多ければ多いほど正確です。小さな塾がいくら何を言おうと大手学習塾にテストは受けに行くべきです。

 

成績が上がらないのを塾のせいにする前に、我が子が家で勉強できる環境を作ってあげるのも親御さんのやるべきことです。

 

最後は、少し乱暴な言い方になりましたが、家庭学習が一番大切だということはおそらく塾の先生方誰もが思っていることです。

 

まとめ

 

その塾が、家庭学習をさせることができる塾かどうか。

 

これが塾選びの一番の基準です。

 

中学受験という選択は正しいのか

前回、中学受験のメリットについて書きましたが、今回は続編として公立中学校へ進むメリットについて書きます。

 

公立中学校へ進むメリット

 

1.自宅からの通学時間が短い。

 

要するに、家から近いということです。「当たり前だ」と思われるかもしれません。または、「いや、自分の家からは時間がかかる」という意見もあるかもしれません。ただ、自分の住んでいる地域から通う中学校は決まっているので、通学に1時間以上かかることはほとんどありません(もちろん真っ直ぐ家に帰るのが前提です。)。ただ、私立の中学校は家から近いとは限りません。受験校選びをする際、家の近さを第一に考えて選ぶことはありません。もし、そうなら公立でよいです。やはり、通学時間はが短ければその分他の時間に使うことができます。

 

2.高校入試があることで中だるみしない。

 

子どもたちは、テストがあるから勉強します。入試があるから勉強するのです。中学入試をした場合、中学から高校までは受験無しで進級できます。つまり、中学受験から6年間受験なしで、大学受験に臨むことになります。一方で高校入試を受けた場合、次の大学入試まで3年しかありません。2020年から大学入試制度が変わりセンター試験が廃止されますが、それまではセンター試験は1月実施ですので、厳密に言えば高校入学した時点で3年きっているんです。高校入試を受けた勉強のモチベーションを切らすことなく、大学受験に臨むことができます。実際には、入試を終えた解放感から切れてしまう子はいますが、6年間の空白に比べるとモチベーションは戻しやすいです。そして意義付けもしやすいです。

 

3.多種多様な子がいる。

 

ある程度の学力で線引きされる私立中学と、試験なしでそのまま進級する公立中学とでは、周りの友人の学力や性格考え方が違ってくるのは明らかです。社会に出たら様々な人と接して、曖昧な表現ですが「うまくやっていく」ことになります。この「うまくやっていく」ための訓練が公立ではできます。雑な理由に思えるかもしれませんが、大人になる過程でいろんな面で一番変化が大きい時期なので友人の取捨選択や、対人の対応の仕方を学ぶ場になると思います。

 

4.先々の進学に有利になる。

 

これは、住まわれる地域性にもよりますが、地元の私立中学よりも、公立中に進み、お住まいの学区のトップ校に進学した方が大学の進学実績がよい場合があります。実際私が指導していた地域がそうでした。レベルも高くネームバリューも抜群の私立の学校も、国公立大への進学実績は地元トップ校の半分にとどまります。もちろん、国公立に行けるかどうかはその子の頑張り次第なのは大前提ですが、その学校がどの大学に何人合格者を出したかは一つのステータスになりますし、そこを気にする人は多いと思います。

 

いかがでしょうか。もちろん私立中に行こうが公立中に行こうが、その先の進路を決めるのはその子の努力次第です。

そして、前回の記事と合わせて、私は私立を否定することも公立を否定することもしません。それぞれの良さがあり、その子に合った道を選ぶのが一番です。

 

まとめ

中学受験のメリット

1.受験に急かされない学生生活が送れる。

2.受験というものへの意識の差が生まれる。

3.新しい環境で再スタートをきれる。

4.私立ならではの充実したカリキュラム。

5.大学進学へのアドバンテージ。

 

公立中学校へ進むメリット

1.自宅からの通学時間が短い。

2.高校入試があることで中だるみしない。

3.多種多様な子がいる。

4.先々の進学に有利になる。

中学受験という選択をする前に

今回は、中学受験の是非について書こうと思います。是非といっても、中学受験そのものが良いとか悪いとかではなく、その子にとって最善の選択であるかどうかを見極めるための材料として、読んでいただけたらと思います。

 

中学受験のメリット

 

1.受験に急かされない学生生活が送れる。

 

もし、中学受験をしないとなると小学校6年間と中学校3年間の計9年間を受験無しですごし、高校受験が初めての受験になります。そして高校3年間を経てすぐに大学受験がやってきます。この高校受験から大学受験の流れは激動の6年間になります。親子共々落ち着く暇がありません。一方で、中学受験を経て私立などの中学校へ行くと大方中高一貫校ですので、高校受験を受けずして、そのまま高校生になります。要するに次の受験までのスパンがゆるやかになるわけです。

 

2.受験というものへの意識の差が生まれる。

 

中学受験への意識については、地域毎に格差がありますが、例えば首都圏では5人に1人が中学受験をする時代。一方で例えば九州は中学受験をする子は、「勉強ができる子」として珍しい存在として見られることが今はまだ多いです。決して「中学受験をする」=「勉強ができる」ではありません。むしろ勉強をする習慣がないからこそ、中学受験をさせて習慣づけをさせる親御さんも多いです。

中学受験をすると、自分にとってのベストな勉強法やペース、何より「受験は甘くない」ということを早くから知ることができます。そのまま公立中学校に上がると、小学校と明らかに違うのは部活動が始まるということです。部活動は強制ではありませんが、地域によっては部活動が活発なところも多く、子どもたちはまず勉強どころではなくなります。

ここが一番のポイントで、中学受験をする場合遅くとも小4からは受験に向けて勉強を始めたいところ。親御さんも小4を境に塾選びなどを考え出します。習い事も受験へ向けて整理していきます。学校以外の時間の調整は小学生はしやすいです。一方で高校受験を目指す場合、中学生は部活動が基本的に中3の夏まであります。中1、中2から塾へ通ったとしても家で自分から勉強をする子はあまりいません。むしろ、これは悪いことではなくそれが当然です。何しろ受験の経験がないので、焦りや悩みが生まれません。大学受験へ向けてできるだけ早く受験への意識を高めることができるのはメリットになります。

 

3.新しい環境で再スタートをきれる。

 

地元小学校の友人関係がうまくいってないなど、新たな環境で再スタートしたいという考えから中学受験を目指すご家庭もあります。また、地元の公立中が荒れており、私立中で集中できる環境を望んで中学受験をすることも地域によってはあります。

 

4.私立ならではの充実したカリキュラム


私立中高一貫校では地元の公立中学校に対して、先取り学習、アクティブ・ラーニング型授業(探求型授業)、ICT教育、英語に特化したカリキュラムなど、公立中学校にはない充実したカリキュラムがあり、子どもの学力を伸ばせる環境があります。特にICT教育は公立中学校と比べると圧倒的に充実しており、子どもたちも積極的に授業に参加できる工夫がされている学校が多いです。

 

5.大学進学へのアドバンテージ


大学受験を考えたときに、大学付属校における内部進学や先取り学習で充分な受験準備ができるメリットがあります。これを中学受験のメリットとして挙げるご家庭は非常に多いです。
また、2020年の大学入試改革を見据えて、いち早く思考型テストへの対策を行なっている私立中高一貫校が有利との考えもあるようです。

 

いかがでしょうか?

 

ここまで中学受験のメリットを挙げてきましたが、並べられるともう中学受験を選んだほうがよい気がしますよね?次回は公立中学校へ進むメリットについて書きたいと思います。まとめは次回分と合わせて書きます。

 

まとめは次回と合わせて。

夢を持つ子への接し方

突然ですが、みなさんに夢はありますか?何もこの質問は子どもたちだけに投げかけるものではなく、この記事を読んでくれているあなたが、大人であっても考えてほしいのです。考えるというのも少しおかしいですが…その時点であまりないか、もう諦めているのかもしれません。

 

私自信子どもの頃に、寿司職人やレスキュー隊、学校の先生などいわゆる職業としての将来の夢は右往左往してきました。最終的に塾講師に落ち着きましたが、「夢」というのは漠然としていて、何も具体的な職業を挙げなくても「宝くじで1億円当てたい」「世界一周旅行をしてみたい」などでもよいと思います。

 

夢を持てないことは悪いことじゃない。

 

書き出しと矛盾しているようですが…

「夢や目標を持て」と言う人がいます。夢や目標を持つこと自体は素晴らしいことだと思いますが、人から言われて持つ夢や、掲げる目標ほど叶わないものはありません。

 

なぜかというと、夢を持つきっかけに自分の意志が反映されていないからです。誰しも好きなことはすすんでするし、嫌いなことは気がすすまないですよね?

 

私が三者面談などをするときに「ウチの子は目標とか将来したいことが全くないんですよね。」という保護者の方がおり、たしかに子どもに夢をきいても「よくわからない。」と言う。保護者は「早く目標を決めて勉強を頑張ってほしい。」と言う。このやりとりは、特に中学生を持つ家庭で頻繁に起こります。

 

これだけ、スマホなどが普及し情報というものが簡単に手に入り溢れかえっている時代。保護者の方が子どもだった頃より、将来の選択肢は確実に増えています。逆に今ある職業は10年後、半分はなくなっていると言われています。そんな中、今夢を持てと言われても「よくわからない。」は素直な感想だと思います。

 

ただ、今を生きることに一生懸命になっている子どもたちなので将来のことなんて深く考えていないというのが正直なところではないでしょうか。

 

それでいいんです。

 

多くの経験を経て、多くの情報を得て自分の夢は決めればいいんです。

 

ですので、保護者の方は「目標を持て」と頭ごなしに言うのではなく、目標や夢を掲げるきっかけ作りをしてあげてください。子どもたちは、いつ何に興味示すかはわかりません。

 

そのために、

 

1.できるだけ多くの実体験をさせてあげる。

 

これはもう言わずもがな、多くの体験をすることで夢を持つきっかけ作りをしてあげます。直接見たり聞いたりすることが大切です。私が塾講師をしていて思うのが、「教師」を夢として挙げる子は比較的多いです。それは、実際に触れ合う職業としてダントツだからではないでしょうか。毎日のように会う先生を見て、良いところも、悪いところも知った上で志しているのだと思います。

 

2.節目節目で将来の夢を聞く。

 

中学生になったタイミングや、学年が上がる度など、その節目で夢を聞いてください。ポイントは夢が変わったときです。変化があったということは、何かしらのきったかけがあり、本人の考えが出てきたからだと思います。夢が変わった際は、少し深く話を聞いて挙げることをおすすめします。私もレスキュー隊から教師への転換が人生を決めたターニングポイントでした。

注意してほしいのは、節目で夢を聞いて、本人が「わからない。」の場合は、もちろん無理に聞かずまたの機会まで待ってあげてください。

 

3.子どもの夢を否定しない。

 

例えば「歌手になりたい」と我が子が言ったとします。親はもちろん「厳しい世界だよ」「現実的に考え直してみたら?」と返したくなります。我が子の将来の安泰を望むが故の心情なのはわかります。ただ、決して否定はしないでください。いざ、社会に出るときに本当に厳しい中でも自分がやっていくかどうかは、本人に決めさせてよいと思います。実際にやって失敗から得るものは大きいです。あまり突飛なことを言わない限り、子どもの一つの決断ですから、応援してあげましょう。今の世の中、働き方は無限大です。本当に。「一つの職に就く」という時代も古いのかもしれません。

 

いかがでしたでしょうか?

今回はかなり抽象的な話が続きましたが、私なりの見解です。教育にこれが正解だというのはありませんが、こうしないほうがよいというのはあります。

 

今回の記事も少しでも参考になればと思います。

 

まとめ

 

夢に関しての子との接し方

1.できるだけ多くの実体験をさせてあげる。

 

2.節目節目で将来の夢を聞く。

 

3.子どもの夢を否定しない。

 

次回は「中学受験」について書きます。

 

 

 

なぜ国語を勉強するのか。

今回は、「なぜ国語を勉強するのか。」その国語を勉強する意義について書きたいと思います。

 

これに関しては、様々な意見があるとおもいます。子どもたちは「日本語話せるし、勉強せんでいいやん。」とか言います。全然日本語知らないくせにと毎回思いますが。笑

 

私が国語を教えてきた上で出た見解を、大きく2つ挙げます。もちろん漢字を覚えるだとか、たくさんの言葉を知るということは大前提として、その他のポイントを書きます。

 

1.より多くの疑似体験をすること。

 

私は子どものころに、できるだけ多くの実体験というのが必要だと思っています。体験するということが、その子の性格だったり、考え方だったり、語彙力だったりにつながります。

 

例えば、テレビで料理番組を見るより実際に料理をした方がよいと思うし、世界遺産の写真を見せるより、実際に現地に行ったほうがよいと思っています。

 

何事も決定する際には、自分の今までの経験則から判断を下します。より、正しく、自分が納得できる判断を下すためには、より多くの判断材料があったほうがよいです。そのためにたくさん、実体験をすることが望ましいと思います。

 

私は「擬似体験」と書きました。

 

様々な文章を読むことで、自分の知らない世界を知ることができます。「今世界はこんな問題を抱えているんだ。」「こういうことで悩む人がいるんだ。」「この場面でこういうことを考える人がいるのか。」など、狭い世界で生きている子どもたちの視野はどんどん広がります。(大人より子どもたちのほうが視野が広いという見方もできますが、今回はそれは置いときます。)

 

国語は、文章をただ読むだけではなく問題を解きますから、文脈や一つ一つの言葉について深く考えながら読み進めます。だから、「読書」ではなく、「国語」をする意義があるのです。

 

2.非日常的な言葉を知る場である。

 

これは、たくさんの言葉を知るということに似てはいますが少し違います。

 

例えば子どもたちは「たまたま」という言葉は知っていても、それと同じ意味の「偶発的に」という言葉はあまり知りません。大人でも普段なかなか使う言葉ではありません。漢字を見ると何となく意味は想像できますが、子どもたちはすぐには理解できません。

 

中学受験をする場合、文章題にこのような言葉が、ごろごろ転がっています。新聞や書籍の中にも転がっています。社会に出たときに、ふと触れる機会があるかもしれません。

 

「知らない」ことで不便はありませんが、「知っている」ことに価値はあると思います。

 

小学校の国語でスポットを当てて学習することはありませんが、このような言葉とのはふとした出会いがたくさんあります。

 

人との出会いもかけがえのないものですが、言葉との出会いもかけがえのないものです。

 

 

以上2点が、「国語を勉強する」私なりの見解です。

もちろん、多くの意見が他にもあると思いますが、それはそれで正しいと思います。それだけ国語という教科は深いですから。だから私は国語が好きというのもあります。

 

 

まとめ

 

1.より多くの疑似体験をすること。

 

2.非日常的な言葉を知る場である。

 

 

 

次回は一旦国語から離れまして、「夢を持つ子への接し方」について書きます。